お母さんの正しい知識と笑顔―子育ては「いま」変える。

「治療をしない歯科医」川邉研次先生が35年間培ってきた、子育てのメソッドをまとめた『かわべ式 子育てスイッチ 〜生まれた瞬間からグングン発達する88の秘訣〜』。その発刊にあたってのインタビューをお届けします!

◆『子育てスイッチ』について◆

35年間、赤ちゃんや子どもたちの成長を見続けてきた歯科医が書いた「子育て」の本。目指すのは「こころとからだの健康」です。今まで、歯医者も産婦人科も小児科医も、誰も教えてくれなかった、生まれた時からすぐ始められる!息食動想環の繋がりで考える、親と子どもが幸せになるための88の子育てスイッチです。

親御さんにも産婦人科の先生にも伝えたい―35年の実績が示す画期的メソッド!

―川邉先生は、赤ちゃんの潜在的な能力を引き出すことで「治療をしない」お医者さんとしての地位を確立されましたね。

川邉先生:赤ちゃんを自立させてあげることが大事です。子どもは親が思っているより、大きな能力を持っているものですし、原始反射について知ったりすると、「すごい!」と驚くと思います。赤ちゃんが母体内にいるときから、正しい座り方や歩き方を覚えて実践するだけでも全然違ってきます。

いまの子どもたちは中学2年生くらいになると、ほとんどが眼鏡などを必要とすると思いますが、僕は67歳になった今でも裸眼です。実は、僕は子どもの頃は視力がよくありませんでした。僕の実家は医者ですが、といってお金があるわけでもなかったので、眼鏡などという高級品は買えず、その代わりにずっと目のトレーニングをし、それが功を奏して今でも裸眼でいられます。

医者である父に、何かと薬や手術を施され、食べ物にしても、いいもの、カロリーの高いものばかりを食べさせられていた僕は、フォアグラのような状態でいました。病気をし、原因不明の腫れものができては手術…「こんな人生無理だ!」と思いました。さらに父は、僕が中学生くらいのときに、「お前は20歳まで生きられないからごめんな。」と言うのです。「ひどいじゃないか!」と思いましたね。

でも僕は諦めませんでしたし、当時まだ珍しかったカイロプラクターや、整体の先生が僕を救ってくれました。また、学校の先生が発声や走り方を教えてくれたりもしました。僕は、医療や薬によらない方法で自分を治す術を教えてもらったのです。

それからは、手術をしても、薬を飲むことはほとんどなかったですし、これこそ正に、親からの自立ですよね。痛みに「強くなった」のではなく、痛みを「消す」方法をつくりあげたことで、立ち向かうことができたということです。

お母さんたちに知っていただきたいのは、お子さんをひとりで育てようと思わないのが大事だということです。分からないことがあったら、うまくいっている人に聞けばいいのです。

こう言っては失礼ですが、いま、私の医院にいらっしゃる方にも、”うまくいかない理由”しか言わない方がいらっしゃいます。「この子は学校や塾が忙しいから(トレーニングができなかった)…」といったようなことですね。一方で、このコロナの時代でも、うまくいっている方は、そういうことは言わず、しっかりトレーニングをしています。こういうご家庭のお子さんは、歯並びもたった1カ月で驚くほど良くなったり、身長も伸びたりしていますよ。私は、親の健康も重視しています。親御さんも、家でしっかり動いたり、散歩したり、ペットボトルを使って大声を出して喉のトレーニングをする、たったこれだけのことで、効果が現れています。

子どもの将来の歯並びをよくするために、親の肩こりをとろう!?

 

―先ほどのお話にありましたが、川邉先生は、親御さんが元気でいることも重視し、そのメソッドも伝えていらっしゃいますね。

川邉先生:お母さんが元気でいることは子育てにとってもとても大切です。お母さんたちが苦虫を潰したような顔で、子どもに「元気になれ」と言っても、うまくいくはずはないということです。今は、お父さんでもお母さんでも、笑わない人が多いですよ。ですから、僕が一番最初にするのは、お母さんを笑わせることです。

また、難しい顔をして「この子はダメですかね?」という親御さんには、「この子の可能性を信じるなら、うちの医院でいいけれど、治療や薬で治したいというなら、他所のほうがいいですよ。」と伝えます。「歯を削って治った」それでいいなら、うちでなくてもいいのですから。うちは「治療をしないで改善する(自分の力で良くなってもらう)」ことに意義があるのですからね。

治療をして治すはずの歯医者が、治療をしないことに方向転換した(スイッチした)のです。顎関節症のお母さんには、ジャンプして、マルケンバンバンに乗って「パー!」と言ってもらいます。これを毎日するだけで改善します。「毎日」は大切です。医療の出番は3%しかありません。あとの97%は、生活習慣の改善です。

これは、子育てでも一緒です。お母さんが良い方向に変わればいいのです。お母さんとお父さんが仲良く、子どもも羨むような夫婦でいれば、子どもは育っていきます。親を見て育つのです。

「1日に2時間以上笑わないと癌になってしまいます。」そう伝えると、「2時間もどうやったら笑うことができるのですか?」と言うお母さんもいます。「くすぐってあげてくださいね。」と伝えたりするのですが、こういうアドバイスを受け取ったか受け取らないかで、子どもの成長に影響がでてくるのですから、子育ての環境というのは、何か不思議なものです。

「笑っている子がいいですか?  苦虫を潰したような顔の子にしたいですか?」―「笑っている子がいいです。」

「かっこいいほうがいいですか?  かっこ悪い方がいいですか?」―「かっこいいほうがいいです。」

「キレイなほうがいですか?  キレイでないほうがいいですか?」―「キレイなほうがいいです。」

子どもに、どんな人生を歩ませてあげたいのか、アイデンティティを決めてあげることが大事です。そして、そのアイデンティティは、お子さんにつけた名前に表れているものなのです。

お母さんたちは、「これはやっちゃだめ」「どうしてできないの?」と、「できない子」というレッテルを貼ってしまいがちですが、そうすると子どもは、「僕はできない子なんだ」「動いちゃいけないんだ」「ママたちが何でもしてくれるんだ」となってしまいます。子どもの心が全くわからないお母さんたちが、成長を止めてしまっています。

また、「言ったでしょう?」「教えたでしょう?」と言いつつ、実は「怒っている」だけで、教えることができていないというのもあります。親が教えられることはほとんどありません。子ども自身が知識や体験、動きを獲得していくように環境を整えたり(できる子の集団に入れたり)、応援したり、親の背中を見せるといったサポートをすることが一番なのです。

子どもたちには、もっと自由に遊べる場所を作ってあげるといいです。ケンカをして、「痛い」ということが分かっただけでも、子どもは変わったりするものです。度を超えていないかなどの見守りは必要ですが、親が介入するときの言葉に注意を払うことも大切ですね。

よくテレビの子育て相談などで「いつかは変わりますよ。」と言っていますが、未来を変えるには「いま」が重要です。子育ての仕方をいいほうに変えてください。そのためには、お母さんが正しい知識を持って、笑顔で対応することです。病気も、お母さんの笑顔で良くなることがありますよね。

問題は、医療や親が介入し過ぎたことによって起こっています。最初の言葉に戻りますが、子どもはすごい能力を持っているのです。ただし、すでに長い間介入し過ぎたものには、医療に頼るしかないものもあります。

今お話してきたことなどは、僕の机上の研究だけでなく、現場で実際の子育てを見ながら考えてきた結果の『子育てスイッチ』なので、間違いはないと思います。

―未来歯科 川邉研次(Kawabe Kenji)

川邉先生 250

1953年、愛知県半田市生まれ。歯科医師として、噛み合わせ治療や顎関節治療において、歯を削ることや抜くことに疑問を感じる。自身の交通事故による顎関節症で整体に通うなかで姿勢に着目。その後、数々の試行錯誤の末、世界初の予防歯科システム「姿勢咬合によるメソッド」を開発。削る治療から削らない治療へ、そして薬の臭いの無い歯科医院を目指し活動する。現在は、口腔内にとどまらず、全身疾患の根本的原因を捉えるトレーニング、解決を図るためのセミナーを積極的に行っている。また、20年以上の長きに渡りホワイトニングの研究・セミナーを続けており、これまでに受講した歯科医師数は、のべ1,700名以上、1,500件以上の全国の歯科医院でその技術が導入されている。著書に、「知っておきたい「最新歯科医療」」、「「身長伸ばし」5分間ダイエット」、「かわべ式 願いをかなえるハッピーノート」、「手相を描けば幸せになれる!」など多数。累計約100万部。

2020年、これまで培ってきたメソッドをまとめた『かわべ式 子育てスイッチ 〜生まれた瞬間からグングン発達する88の秘訣〜』を上梓。

◆子育てスイッチの紹介◆

本書はオールカラー!そして読みやすいペタ―っと開くコデックス装

月齢ごとに必要なメソッドを見開きでわかりやすく紹介

抱っこの仕方やおっぱいの与え方、泣かせ方、歯が生える前の歯磨きの方法、お口ぽかんにならないための姿勢から親が元気でいるための秘訣まで。

赤ちゃんも親も笑顔で成長するためのメソッドが満載です!

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㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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