発達障害の女の子にバレエ・ダンス・姿勢教育を!?

藤原美保さんの立ち上げた 放課後等デイサービス「Luce」(ルーチェ)とは?

ルーチェでは、現在はIQ部分が「軽度~中度」といわれる発達障害の診断を受けている女の子たちにレッスンを提供しています。彼女たちは成人以降、社会的視点を受けることが難しく、18歳を過ぎたら一般社会の中で生きていくことになります。それまでに必要なことを身につけるのが目的です。

レッスンの中では、性教育、SST(ソーシャルスキルトレーニング)、マナー教育と合わせて、バレエ、姿勢をよくするための運動プログラム、ヒップホップなども行っています。バレエやヒップホップを学ぶだけなら、普通のスポーツクラブや習いごとでも十分ですが、彼女たちにはさまざまな認知特性があるため、一般の生徒に交じって身につけることが難しいのです。一人ひとりの環境設定やルールづけをし、折れやすい心をどのように導いていくか。これらはシステマティックにできることではありません。一人ひとりの発達認知レベルや感覚特性を観察しながら、レッスンに参加できるように導いていきます。

レッスンを行う一番のかなめは、子どもたちを「レッスンを受けられる状態に持っていく」ことです。現在は市外からもたくさんの女の子たちが通ってきています。定期的に行っている発表会やステージを成功させることで、自信や達成感を積み上げます。彼女たちは思い通りにいかないことが多く、身体使いもそのひとつです。時間はかかりますが、くり返しトレーニングをすることで、身体を上手に使うことができるようになっていきます。そして、思春期を過ぎたあとも、動きがしっかりしてできることが増えるなど、身体機能の発達を見せてくれます。

彼女たちを見ていると、「環境」が与える影響の大きさや、「継続は力なり」という言葉の意味を私たちに感じさせてくれます。
私たちにとっても、貴重な学習の場となっています。

ー『発達障害の女の子のお母さんが、早めに知っておきたい「47のルール」』より 抜粋/編集

◆本書の紹介◆
発達障害の女の子の保護者や支援者が気をつけるべき点や、知っておくべき情報などを全6章、「47のルール」としてわかりやすくまとめたのが本書です。

1章 診断や医療機関の上手な使い方について
2章 親としての心構え、親のとるべき行動
3章 日常生活での支援と療育について
4章 健やかな生活を送るための学校選び
5章 女の子に必要な「学び」-思春期と性教育
6章 療育支援Q&A
「何度注意してもやめてくれません?」
「プライドが高くて注意するとパニックになります」
「新しい場所や新しいことが苦手です」など。

豊富な経験や、専門家からのアドバイスをもとに著者が作りあげてきた「発達障害の女の子たちが幸せに生きていくためのノウハウ」です。ぜひご活用ください。

―藤原美保(Fujiwara Miho)

藤原さん250

健康運動指導士、介護福祉士。
株式会社スプレンドーレ代表。
エアロビクス、ピラティス、ヨガインストラクター等フィットネスのインストラクターとしてスポーツクラブ、スポーツセンターでクラスを担当。発達障害のお子さんの運動指導の担当をきっかけに、彼らの身体使いの不器用さを目のあたりにし、何か手助けができないかと、感覚統合やコーディネーショントレーニングを学ぶ。

その後、親の会から姿勢矯正指導を依頼され、定期的にクラスを開催。周囲の助けを受け、放課後等デイサービス施設「ルーチェ」を愛知県名古屋市に立ち上げる。100組以上の発達障害の女の子とその保護者をサポートしてきた経験を踏まえ、実践の場からの声を届けるために、『発達障害の女の子のお母さんが、早めに知っておきたい「47のルール」』を執筆。

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