あなたにとって、「いい会社」の判断基準は何ですか?

就職だと、ランキングによって序列がついてしまいます。「ランキングの上位何番の銀行か商社」というイメージで就活をしている学生は想像以上に多いです。

ただ、会社選びで大事なのは、本人と会社とのフィット感だと思っています。いい会社が必ずしも自分に合っているとは限らない。いい会社にはある意味「クセ」があるから。明確な理念だとか、こだわりがあるところが結構多い。そのこだわり感と自分の培ってきたこだわり感が合うかどうか、そこのところはやっぱりちゃんと見たほうがいいです。

銀行にしても、もっているネイチャー(性質)だとか、そこの会社にある考え方や価値観だとかはよく吟味したほうがいいです。就職活動のときは特にランキングに惑わされがちですが、最終的には自分の判断で決めたほうがいい。

学校の場合、私立のほうがクセがあるじゃないですか。公立の教育は逆にいうとそこがあんまりないですよね。学校にしても会社にしても、いい意味でクセがあったほうがいいと私は思います。

高濱さんの本では、「一度決めたら合わないといわず、合わせる」ということが書かれていましたね。たいがいは、自分の居心地が良いか悪いかだけで、「合う、合わない」を決めてしまう。しかし、本来は「自分がもっているものは何か」「自分の価値観や自分の考えはどういうものか」ということがちゃんとわかったうえで、相手や学校、会社と「合う、合わない」を照らし合わせて決めるべきだと。

小・中学受験の場合は、わが家の教育方針やポリシーと、その学校が「合う、合わない」を親が見てあげるべきで、慶應だろうとなんだろうと、ランキングだけで選ばないのも1つの勇気だと私は思います。そういう親の姿勢を見ていると、自然とランキングに惑わされず、自分の価値観や考えと向き合うことができるようになるでしょうね。

今、働いている人も一度、自分の価値観・考えと会社の方針を照らし合わせてもいいかもしれないですね。

―木村尚敬( Kimura Naonori )

木村さん3250

株式会社経営共創基盤 パートナー

取締役マネージングディレクター

1968年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。レスター大学経営大学院修了、ランカスター大学経営大学院修了、ハーバードビジネススクールAMP修了。経営共創基盤にて製造業を中心に経営改革や事業強化など、様々なステージにおける戦略策定と実行支援を推進する。主な著書に『ダークサイド・スキル』(日本経済新聞出版社)がある。

教育界の革命児 高濱正伸さんとの異色のコラボで『SD20 20歳からのセルフデザイン』を上梓。

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㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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