伝説のメンター・大久保寛司’s RADIO「あり方研究室」VOL.38「不思議な学校」

大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!

第38回のテーマは「不思議な学校」です。

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■VOL.38「不思議な学校」

GUESTは、石原慧子さん。後編です。

こちらからお聞きいただくことができます。↓

大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。

2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。

所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。

そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。

これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。

これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。

〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司

「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。

共に学んでいきましょう!

今回のGUESTは、株式会社はちどり代表取締役・石原慧子さんです。

『自動車学校らしくない、自動車学校』『卒業したくない自動車学校』ディズニーランドが自動車学校をしたら、どんな世界を作るのだろう、をテーマに、おもてなし企業として様々な賞を受賞し、日本中から視察が訪れる、いつも笑顔の絶えない安城コアラドライブ自動車学校。

石原さんの考える「仕事を通して、人が学び成長することの喜び」とは何か。

「しなやかで揺るがない姿勢で、楽しく本質を見続けている」石原さんと、大久保寛司さんの、「人が輝く場作り」のヒントに溢れた、お二人の対話を、是非、ご覧ください。

石原さんツーショット

■石原慧子さん(株式会社はちどり代表取締役)

1979年生まれ。3人兄弟、一人娘として生まれる。小学5年生の時、母親が難病となり寝たきりとなったのがきっかけで三重へ里親に出される。中学2年生から不登校になるも、努力家の性格から独学で高校入学、その後大学へ進学。卒業後、大手自動車学校での修業を経て祖父が創業したコアラドライブ 安城に入社。代表取締役となった現在、独自の経営スタイルで様々な分野から注目を浴びる存在に。全国からの会社見学に来られる経営者も多数に及ぶ。

価格競争や楽しさだけを追い求める自動車学校の経営スタイルに疑問をいだき、「命の尊さ」を伝える自動車学校としての基軸を大切にしている。

また「日本で一番安全なまちづくり」をビジョンにかかげ、地域の交通安全教室など地域貢献活動にも積極的に取り組んでいる。企業における交通事故削減・人財育成にも力をいれ、交通事故削減の社員研修・コンサル事業部『人と安全研究所』を平成26年設立。平成28年3月に名古屋にオフィスを開設。平成29年からは国土交通省認定の運行管理者講習を開始。平成31年度には「輝く子どもの未来事業部」を立ち上げ、「忍者ナイン」名東ラボを開始。

■株式会社はちどり/コアラドライブ安城

https://www.coaradrive.com/greeting/

VOL.38のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。

VOL.38「不思議な学校」

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大久保:
「株式会社はちどり」という名前にされた思いは、どんなところからですか?

石原:安城自動車学校で、まずいろいろな賞とかもいただきました。ただ、それは、過去の実績なので、未来を保証されているわけではなくて、それをもらったということに、自分があぐらをかいちゃいけないですし、やっぱり私は未来を生きていくので、未来に「どういう会社にしたいか」と思った時に、ただの教習所で終わるだけじゃなくて、人が学ぶ環境と成長する場を多く作りたいと思いました。

「ハチドリの一滴」という外国のお話があるんですけれど、「今、自分ができること、目の前のことに真摯に取り組んでいく」ハチドリの姿に、うちのあり方と会社のあり方、社員さんとの関わり方、社員さんとお客様の関わり方が凝縮されているなと思ったんです。

時代が変わっても普遍的に残していけるものを作ろうということで……。

大きい決断ができて責任を取れるのは、やっぱり社長である私なので、いけなかったら、私が責任取ればいいので、会社が50周年になったタイミングで
「よし、社名を変えるぞ!」と。

✳︎「ハチドリのひとしずく-いま、私にできること-」(辻 信一監修)より引用

〜森が燃えていました。

森の生きものたちは、われ先にと逃げていきました。

でもクリキンディという名のハチドリだけはいったりきたり、口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。

動物たちがそれを見て、「そんなことをして いったい何になるんだ」

といって笑います。

クリキンディはこう答えました。

「私は、私にできることをしているだけ」

大久保:社員のの方の反応はどうでした?

石原:何年か前からジャブを打っていたので、ちゃんと布石を打って(笑)。

向かいたい先だけは絶対に変わらないので、それに向けてどういう作戦を練っていくか、長期的な視点といろいろな角度で布石を打っていけば、そんなに問題は起きないと。

大久保:あと、何か組織横断的なコミュニケーションの場とかは作られているんですか?

石原:そうですね。インフォーマル・ミーティングというのをやって、みんなでご飯を食べに行ったり……。

ただ、みんながどこで何をしているかは、私はわからないので(笑)。

私は輪に入れないんです。私が入ったら、たぶんやりにくいと思うので、みんなが、自由に勝手にやってくれればいいと。

だから、毎年、何人も社内結婚しますし、ずっと社内結婚が多いですね。

出産する子もいますし、出産されても、会社は続けてくれますし……。

大久保:やっぱり、「おもてなし経営企業選」とか「ホワイト企業大賞」とかで見る会社の共通点というのは、「人が辞めない」ということです。それから、そういう会社の特長って社内結婚が多いですよね。

そのあと、お子さんが産まれる方も多いし、お子さんが産まれて、途中休職されても、また皆さん戻って来られる、それが違和感なく。

ですから、何人もお子さんが産まれながら、ちゃんと会社に勤めておられる方も多いというのが共通してますよね。

石原:そうですね。逆に、なんで辞めちゃうのか?

なんでそうならないのかが、わからない……。

元々いた職場で、仕事を覚えてるし、別に、朝から夜までいるからといって、「仕事ができる人」というわけじゃないですよね?

自分の時間が限られている中のほうが、人ってパフォーマンス高いので、別に、なんにも困らないです。

「お子さんを保育園じゃなくて、幼稚園に行かせたい」という社員さんもいるので、夏休み、冬休みになると、子どものことがあるので、まったく来ない社員さんとかいますけど、それでもいいんですよ!

大久保:それがみんなハッピーになる……というところにつながっていくんだ。

石原:別にそれで不便だってことがないですよね。

大久保:でも、今の話は経営者を100人集めてね、「うちでは、夏休み、冬休みは子どもとずっと付き合うので、全然出てこない社員がいますよ」って言ったら、多くの経営者が理解不能に陥るんじゃない?

石原:そうですかねえ?

大久保:そこがね、「そうですかねえ?」って言うところが、慧子さんらしいんですよ。

石原:長い目で見たら、1年中ずっといなかったとしても、例えば、半年分の仕事量をしてくれているわけなので、全然プラスですよ、そういう方がいていただいて……。

大久保:お互いに安心して働ける職場というのは、すごく大事で、それこそパフォーマンスも良くなるんですよ。

だから、慧子さんの作られているのは、別の角度から表現すれば、「安心して働ける職場ができてる」ということです。

人によって安心できる要件は変わってくるわけですよね。

子どもが何かあったら、いつでもすぐに休めるとか、もしくは、勉強したいと思ったら、すぐに勉強できるんだとかね。

人によって全部違う、それをたぶん、それぞれ自由に、その人たちが安心できる条件を満たしている。それを見事に作られているのかなあと……。

石原:例えば、突然お子さんが熱が出て「迎えに行かなきゃ」という社員さんがいると、そこで一瞬バッと穴は開きますけど、それは、みんなで補えばいいですし。突発的なことは常に起こります。そういうこと起きても、初めてじゃないので、みんなやっぱり耐性が出来てます。

大久保:そうすると、突発対応免疫力が高いんだ!

石原:高いです、高いです。みんな、そんな動揺しないですね。

大久保:でも、それはね、アフターファイブに社長抜きでみんなでワイワイやるとか、普段からのいろいろな活動でお互いの理解が進んでいるからこそできることであって、そのお互いの理解がなかったら、やっぱり何かあった時に、「なんだよ、勝手に休んじゃうのよ」って、非難が出るんですよね。

ですから、そういう意味では、私から見ると、普段からお互いが理解できる、信頼し合えるような “場づくり” をされてきているんですよね。

石原:寛司さんがいつも仰るように、「人は規則やルールに従うわけではなく、場の雰囲気が大切」……ということですよね。

例えば、今、緊急事態宣言の2回目が出て、規則をいっぱい作っても、まわりの雰囲気がそうじゃないので、やっぱり人はその場の空気に従いますよね。

大久保:本当に社員一人ひとりを大事にされていると感じます。

会社にお邪魔させていただいた時も、ベテラン社員も若手の社員も非常に慧子さんを慕ってるというか、何より、全員共通していたのは、「ここで働けて幸せです」と言われていたことです。

何かをやっていく時、組織を作る時、まずベースにある「思い」というのが大事だということ、そして、人にとって「学び」と「成長」というのは、やっぱり「喜び」なんだということ。

ひと言で言うと、「すごい思いやり」があるということ。

世の中には、「私どもの経営の基本は人を大事にすることです」と言いながら、実はなんにもやってない会社っていうのは、いっぱいあるわけです。

慧子さんは、人を大事にする経営を本当にされていて、その大事にされた人たちが、来られる生徒さんたち、通常で言うお客様に対してより良いサービスを提供できているというところが、やっぱりしっかりしているのかなと思います。

これからも、「自動車学校がそんなことやってんの!?」ということ、不思議なことがいっぱいなことを、これからもどんどんやっていただいて、「ああ、あそこの学校ね、不思議な学校よね」と言われるようなことを期待しています(笑)。

✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。

■「あり方研究室」VOL.38音声配信

大久保寛司(おおくぼかんじ)

「人と経営研究所」所長

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日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。

特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。

著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。

大久保寛司『あり方で生きる

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■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。

「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。

■「あり方で生きる」音声ナビゲーション

✴︎

VOL.36のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。

31「どんな人についていきたいか」

31 どんな人についていきたいか

これまでの「あり方研究室」はこちらから、どうぞ!↓

㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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