伝説のメンター・大久保寛司’s RADIO「あり方研究室」VOL.20 「エネルギーの法則」

大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!

第20回のテーマは「エネルギーの法則」です。

■「あり方研究室」公式LINEアカウント

今後の更新情報や耳よりの情報などをお知らせする公式アカウントです。

宜しければ、下記をクリックして、ぜひ、ご登録をお願い致します。

 

■VOL.20「エネルギーの法則」

GUESTは、久住カオルさん。中編です。

こちらからお聞きいただくことができます。↓


前編はこちらから↓

 

大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。

2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。

所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。

そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。

これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。

これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。

〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司

「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。

共に学んでいきましょう!

今回のGUESTは、久住カオルさんです。

【久住カオルさんプロフィール】

一人一人のカラフルな人生をデザインするパーソナルデザイナー。

自由に自分を表現できる世界で生きたい・・・という方に向け、感性、感覚、感動「感」を大切に、自分を生きる人を増やすことを使命に活動。

会社員・経営者・個人事業主・既婚・フリーなど、立場は関係なく、本来の自分で生きたいと願う人が、本来の自分を発揮できるよう、ライフコーチングでその人の可能性を引き出し、フィードバックし、モノの捉え方や思考法、在り方など、自身の経験や発想からアシストできることは何でもする。

■kanstyles

VOL.20のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。

VOL.20「エネルギーの法則」

画像3

大久保:その後、社員の採用・育成などを経て、社員のCS(カスタマー・サティスファクション/お客様満足)の意識づくりもされたんですね。どんな内容をされたんですか?

久住:
じつは、「お客様に喜んでもらいたい」っていう気持ちを、みんな一人ずつでは持っているんですよね。
だけど、それが、人数が増えるとなんかうまく動かないという悩みがすごく多かったんですよね。

会社の17店舗それぞれに、CS委員という人たちがいて、その人たちをメインに、週末イベントをするとか、お店を良くするっていうことを、どういう風にみんなを巻き込んでやっていくかという委員会をよくやっていましたね。

大久保:あなたが進行係?

久住:はい。ただ、みんなもうそれぞれに想いがあるというのは、口に出さなくても勝手に私が感じていたので、できる限り私からアドバイスというよりは、みんなの意見を「引き出す」という感じでした。

たとえば、何かやりたいって思っているんだけど、「みんなに言ってもダメなんですよ」とか言う人がいて、その時にすごい困っていたので、「じゃあ、まず、一人いない?」「あなたの他にもう一人、一緒にやりたいっていう人いませんか?」というのを訊いてみると、だいたい、「いる」って言うんです。

「お店の中のあの人だったら協力してくれる気がする」

「じゃあ、まずはその少人数で、やる方向にちょっと動いてみようよ」と、ちょっとずつ仲間を一人ずつ増やすそうすると、気づくとみんなになっているとか。

大久保:それをされていたのは、いくつぐらいの時ですか?

久住:27、28、29才ぐらいです。

大久保:今、カオルさんが言われたのは理想のアプローチなんですよ。

何かをやろうとする時に、たとえば、組織だったら、本部とか上から「こういうことを考えたので、やってください」って言われてやっても、やる気が出るっていうことはないんです。

だから、大会社のいろいろなプログラムというのが、ほとんどうまくいかないのは、考える部門とやる部門が乖離してるからなんです。

カオルさんは、各店の人たちから、“中にあるものを引き出した”。

ここ、すごくポイントなんですよ。

もう一つポイントがあって、必ず彼ら一人ひとりには、「(想いは)持っている、あるはずなんだ」という、この思考というか、洞察しているのが素晴らしいんです。

「ない」と思っていたら出てこないんです。

たぶん上手に質問されたんだと思うんですけれども、そうすると、どんどん意見が出てくる。そこで「いいじゃん!」って言ったら、「いや、だけど私一人なので……」と。

大事なのは、一人じゃ上手くいかない時には、職場で仲間をつくることなんです。それを広げていくと組織改革ってできるんですよ。

本当に理想なアプローチをしています。そんなこと、私は40代までできなかったですよ(笑)。

久住:とても嬉しいです。

大久保:それを全然意識しないで、わからないで、普通に自分で考えてやってこられてきたでしょう?別に本を読んだわけでもないし、CSの権威から、「こういう風に組織変革やるんだよ」って言われたわけでもなくて。

久住:はい。(上司から)丸投げだったので(笑)。

大久保:「丸投げされる」って大事ですね。ただし、誰に丸投げするかが大事だね。全然動かない人に丸投げしたらずっとボールは止まってますから。

今の話を聞いていると、ライフコーチをやる時も、そのセンスが、たぶんすごい生きてくるんだろうなと。
何かって言うと、「人への見方」なんですよ。

カオルさんの「見方」とか「捉え方」ね。

コーチングでハウツーを学んでも、それはあくまでもハウツーで、そこでのやりとりで、どう捉えるかとか、どうワンポイントでアドバイスできるかが(大切です)。コーチングは、私は習ったことがないからわからないですけど、例えば、「こういう時はこういう風に、相手がやる気になるようなワンポイントアドバイスをしてください」ってガイドはできても、できるようにはならないじゃない?

久住:ならないですね。

大久保:要はね、ハウツーの世界ってそれに近くて、たとえば、会社の中で会議をやると、どうやったらうまくいくかって、いろいろなやり方があるわけ。誰かがきついことを言って、なんとなく会議の場が暗くなった。その時には、「全員がホッとできるようなジョークを飛ばすこと」と書くことはできる。じゃあ、その時に、みんなが笑うようなジョークが言えるかといったら、それは別なんですよ。

久住:確かに、そうですね。

大久保:じつは、ハウツーって全部これなんです。

だから、ハウツーも何でもうまくいかない。

今の話を伺っていて、20代でそういう風にできていたということは、逆に、「会社を辞める」って言ったら、「辞めないで!」って言われませんでした?

久住:大変でした、本当に!

大久保:そうでしょう!

キャリアを重ねれば重ねるほど、上のほうからは、珍しい逸材だったと思います。だから、表現は適切かどうかはわかりませんが、「二度と手に入らない人材」という風に、人事部長は見たと思うんです。だから、「出さないぞ!」っていう風に、多分、する可能性はあるなと思ったんです。

久住:もう本当に大変でした。

相当な引き止めにあって、辞めるまで、1年以上かかっている気がしますね。私も会社が嫌いじゃなかったので。

大久保:嫌いで辞めるわけじゃないんだね。

久住:自分の中でもすごいジレンマで、でも、「独立したい」っていう昔からの夢があったので。会社でいっぱい学ばせてもらったので、感謝の気持ちいっぱいで辞めたいんだけど、辞めさせてもらえないみたいな……。
でも、本当にぶっちぎるみたいな辞め方は絶対したくなくて、それで、最終的にいろいろ話し合って、上司は最後は、「もうわかったよ」「応援してるよ」みたいな感じで、すごい背中を押してくれたので。

大久保:そこの発想も素晴らしいですね。

やっぱり、変な形で切れるような、切るような形では離れたくないと。

嫌だから離れるわけじゃないし、お世話になったし、楽しめたし、でも、自分のやりたいことがあるという、理想の辞め方の一つですよ。

もちろん、嫌になって辞めるのが、常に悪いわけではないんですけれども、なぜ、嫌になって喧嘩別れで辞めるとよくないかというと、その瞬間、双方からマイナスのエネルギーが出るわけです。

エネルギーというのは法則があって、必ずエネルギーは何事かを成す力だから、電気のエネルギーであれば、電気がつけばエネルギーは無くなるけど、どこかで消費されない限り、エネルギーって残るんですよ、宇宙のどこかにね。

カオルさんが辞める時、マイナスのエネルギーが残らない形で、出ることができたという意味では、じつは、そのあと、うまくいく可能性が高くなるんです。マイナスのエネルギーに包まれないから。

見える世界だけ見ていたら、全然わからないんですけど、見えない世界のエネルギーという観点から考えても、(カオルさんの行動は)極めて正しいアプローチだったんだなあと、なにかずっと感心し続けていますよ。

つづく

✳︎久住カオルさんとの対談は、後編に続きます。

✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。

■「あり方研究室」VOL.20音声配信

大久保寛司(おおくぼかんじ)

「人と経営研究所」所長

画像1

日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。

特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。

著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。

大久保寛司『あり方で生きる

購入はコチラ▷Amazon

■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。

「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。

■「あり方で生きる」音声ナビゲーション

✴︎

VOL.19のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。

35「言葉の本質はエネルギー」

35 言葉の本質はエネルギー

これまでの「あり方研究室」はこちらから、どうぞ!↓

大久保寛司の「あり方研究室」

㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

(株)エッセンシャル出版社
〒103-0001
東京都中央区日本橋小伝馬町7番10号 ウインド小伝馬町Ⅱビル6階
TEL:03-3527-3735 FAX:03-3527-3736
公式 : https://www.essential-p.com

関連記事