伝説のメンター・大久保寛司’s RADIO「あり方研究室」VOL.44「壁は乗り越えるためにある」

大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!

第44回のテーマは「壁は乗り越えるためにある」です。

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■VOL.44「壁は乗り越えるためにある」

GUESTは、牧田恵里さん。後編です。

こちらからお聞きいただくことができます。↓

大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。

2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。

所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。

そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。

これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。

これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。

〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司

「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。

共に学んでいきましょう!

今回のGUESTは、株式会社tsumug代表取締役の牧田恵里さんです。

ビジネスの領域で新たな価値を創造する会社に贈られる「Ruby biz Grand prix」2020大賞を受賞した株式会社tsumug代表の牧田さん。牧田さんは、空室・空き家の社会課題×新しい働き方という掛け算で、ワーケーション・シェアオフィス・テレワークなど、これからの時代の「空間利用」と、そこから生まれる「人がもっと自由にイキイキと生きていく」ための新しい物語を紡いでいます。

牧田さんの考える「これからの時代に紡がれていく仕事の姿」とは何か。

「オープンに自由に生きる」牧田さんと、大久保寛司さんの、「これからの会社のあり方」のヒントに溢れた、お二人の対話を、是非、お聞きください。(✳︎ナビゲーター・増田恭子さん)

■牧田恵里さん

株式会社tsumug代表取締役。東京理科大学卒業。新卒でサイボウズ入社。

サイバーエージェントアメリカ、不動産勤務を経てMOVIDAJAPAN(現Mistletoe)に入社。孫泰三氏とともにPiccolo(現VIVITA)事業を立ち上げる。

2015年、tsumugを設立し代表取締役に就任。

■株式会社tsumug

https://tsumug.com/

■牧田さんの人生について紡がれた記事です。

https://edge.tsumug.com/entry/historie-erimakita-01

VOL.44のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。

VOL.44「壁は乗り越えるためにある」

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大久保:tsumugに至るまではどんな経歴で、ここまで来られたんですか?

確か建築学科でしたよね?

牧田:はい、建築学です。

ずっと造るのが大好きで、宮大工になりたかったんですよね。

大学に行った時に大工養成塾というのがあって、宮大工もそこで国土交通省がやっていたんですけど、その頃には、自分はたぶん職人じゃなくてその職人の人たちが生きる場を作るほうに行ったほうがいいんだろうなと思っていました。

大久保:若い時に会社も設立されているんですよね?

牧田:はい、大学の時に、母親のやっていた事業の一部を、当時、1円資本制度というものがありまして、母親が、「あなた1円で作れるんだから、やってみなさいよ」というひと言に乗せられて、銀行に1円口座を作りに行った記憶があります。

大久保:すごく面白いですね。

「あなた1円で作れるんだから、やってみなさい」と言う母親が、世の中にどれだけいるか。多分、千人集めて一人いないですよ。

牧田:
そうですね。社会人人生は、結構、母親に翻弄されながら生きてるんです(笑)。1円資本で会社を合間でやっているときに、母親が末期がんになってしまい、(その後に治ったんですけど)、その時に母親の会社を手伝わなくてはいけなくて、ITの知識が全くないまま始めてしまったので、母親が(病から)復帰したあとに、もっと技術を学ばなきゃということで、就職活動をして、サイボウズに新卒で入りました。

大久保:サイボウズは何年間おられたんですか?

牧田:3年です。3年経った時に、母親の会社がだいぶ借り入れで苦戦していたので、母親の会社に戻ってというか、入りました。

母親の会社は商社みたいな感じなんですけど、インクのトナーカートリッジ

プリンターのインクのトナーを海外から仕入れて、国内の業者に卸すという業種で、一時期年商35億まで到達している会社でした。

大久保:いや、すごいお母さんだなあ。

牧田:
母の会社に行って、立て直しを3年間頑張ったんですけど、最後には倒産するという……。

大久保:じゃあ、そういうご経験もおありになるんですね。

牧田:そうですね、20億で倒産するというのを体験しました。

すぐあとにサイバーエージェントのアメリカ支社に入らせてもらいました。

借金して倒産した時にアメリカに行くことができたというのも、一つ自分の経験になりました。日本だとやっぱり20億の借金だと、「うわぁ、つらい」みたいな反応になるんですけど、アメリカに行くと、そういう人はいっぱいいますし、それと褒められるんですよ。「すごいいい経験したね」「20億のチャレンジをしたんだね」と。

大久保:物事の捉え方が全然違いますね。

牧田:アメリカで、サイバーエージェント・アメリカでソーシャルゲームをPMとして作った後に、母親の債務が確定したので、連帯債務を私も背負っていまして、それを返すために、不動産会社に入って、投資家さん向けに不動産の販売をやってました。

大久保:それで(借金)は返されたんですか?

牧田:完済しました。

大久保:結構な金額だったんでしょう?

牧田:結構な金額でした。「返すつもりはあります」というのを正直に金融機関さんに相談に行って、ちゃんと返せる返済計画を立てて、返済目処が立つまで、その不動産会社で不動産営業をやってました。

大久保:完済は何年ぐらいで?

牧田:そうですね、2年ぐらいでやりましたかね。

大久保:
お話を伺っていると、本当に素晴らしい経験をされていますね。

母親の人生に翻弄されて……と仰っていますが、翻弄されてるというより、私から見たら、本当にいいステージを歩まれたんだなあと。

物事は、どのレンジで見るかでまるで違っていて、たとえば、数十億で倒産だとか借金だとか、イヤなことをやっているというのはその瞬間で見たらきついですし、マイナスに見えるかもしれないですよね。でも、ちょっと俯瞰して3年後、5年後、10年後を見た時、「ああ、ここで力を蓄えてたんだなあ」と。それがあるから今ここまでこれたんだなあというのが見えますよね。その時は見えないんだけど、まさに、何か自分で立ち上げてやるための大事な経験をちゃんと積ませてもらえたんだなというのが。私の感覚ですね。ですから、「母親に翻弄された」という表現ですけど、翻弄してくださったお母さんがあっての「今」なんですね。

牧田:それは本当にその通りですね。

失敗経験しかないなって思っている時期もあったんですけど、その経験のほうがすごく自分にとっては価値があるものだっていう風にも思っています。

母がすごいんですよ。めげないし、絶対つらいと思うのに越えていくんです、それを横で見させてもらったという感じですね。

大久保:そのあたりの遺伝子はしっかり受け継いでONにされているんでしょうね。

牧田:当時はちょっと当たり前のように感じてはいたんですけど、その後、自分がいろいろな経験をする中で、あの時の母親は尋常じゃなかったんだなっていう風に思います。

当時、母は良くキーワードとして、「神様は、越えられる壁しか用意しないって言うけど、毎回毎回高い壁を用意してくれるわねえ」と言いながら、窓の外を見てたりとかしていました。

毎回毎回、高い壁を用意してくれるわねと言っていたのは、末期がんの時でしたけど。

大久保:でも、それも乗り越えられたんでしょう?

牧田:はい。印象的な言葉でした。

壁は越えられるものだと思って考えるべきなのかもしれないって思った時でした。

大久保:禅寺で瞑想してる禅僧の脳波を測ると非常に穏やかなんですよね。

簡単に言うと、からだ全体に出ている電流が微弱でフラットなんですよ。

そうすると、からだも良くなっていくんですね。

何を申し上げたいかというと、「思い」というのは、からだに対しては電流、パルスで流れていくわけです。

だから、恐怖を持つと胃がキリキリするというのは、胃がキリキリするようなパルスを流しているということになります。

つまり、自分の「思い」によって、からだはどういう風にでも左右できるのではないかと私は考えているんです。

✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。

■「あり方研究室」VOL.44音声配信

大久保寛司(おおくぼかんじ)

「人と経営研究所」所長

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日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。

特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。

著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。

大久保寛司『あり方で生きる

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■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。

「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。

■「あり方で生きる」音声ナビゲーション

✴︎

VOL.44のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。

44「本気であること」

44 本気であること

これまでの「あり方研究室」はこちらから、どうぞ!↓

㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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