全ての仕事は「人との関わり」に帰結する― チームスポーツでの学びが活きる

仕事と勉強は本質的に何が違うかというと、いちばんは人との関わりです。

個人でやる仕事もなくはないけれど、本当に一人きりで誰とも関わりがない仕事を探すのは相当難しい。仕事はあくまでも人に何かを売るわけですから、誰かしらとの接点があるものです。

チームで仕事をするとき、人を動かすには〝人情の機微〞をよく理解しておく必要があります。

そのために役に立つことが、若いころの体験では恋愛、あとはチームスポーツ。私がもし、もう一回子どもに戻れたとしたら、やっぱりチームスポーツをやるだろうと思いますし、自分の子どもにもそこそこ厳しいチームスポーツをやらせたい。人と一緒に何かをやる中で、多様な価値観に触れてそれを認め、自分が何者であるかを理解できるようになるいい機会だから。なおかつ、それでいて意図的に楽ではないほうの道をきっと選ぶと思う。

勉強にはある意味、そんなに挫折なんかありません。勝負とかチャレンジとかいうものとは明らかに違います。できなくて本当に悔しくて涙する子なんてごくひと握りで、できなくても「まあしょうがないかな。復習すればいいよ」という子がほとんどでしょう。そもそも勉強ができようができまいが、「勉強? 嫌い! 」という子が多いのではないでしょうか。

中2のとき、たまたま改装工事かなんかで体育館が使えない期間があって、女子は割と恵まれた環境で練習ができたのに、男子は練習環境に恵まれずにいろいろな体育館を放浪させられました。その年の秋の大会では、案の定、男子はボロ負けをして、悔しくて悔しくてしょうがなかったことを今でもよく覚えています。

それからどうしたかというと、練習する場所がないので、近所に住んでいた友だちが夜8時くらいに私の家に集合して、家の前で、みんなで縄跳びをしたり腕立て伏せをしたりといった基礎的な体力トレーニングを半年くらいやりました。顧問の先生にいわれたからではなく、悔しいからみんなで集まって自主的にやったのです。

そうしたら、秋は一回戦とか二回戦で負けていたのに、翌年の春の大田区大会で優勝したのです。そのときは初めて泣きました。みんなで抱き合ってうれし泣き。それから卒業するまで何回か大会がありましたけど、すべて優勝したのです。そんな経験もありました。

―木村尚敬( Kimura Naonori )

木村さん3250

株式会社経営共創基盤 パートナー

取締役マネージングディレクター

1968年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。レスター大学経営大学院修了、ランカスター大学経営大学院修了、ハーバードビジネススクールAMP修了。経営共創基盤にて製造業を中心に経営改革や事業強化など、様々なステージにおける戦略策定と実行支援を推進する。主な著書に『ダークサイド・スキル』(日本経済新聞出版社)がある。

教育界の革命児 高濱正伸さんとの異色のコラボで『SD20 20歳からのセルフデザイン』を上梓。

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㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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