【新刊】学校を開いたら、町が人が風向きが変わった!⑩

目に見えてわかる子どもたちの変化】

 

官民一体教育が始まると、
現場の先生方から「子どもたちが変わった!」
という声が日を追って増えていきました。

今まで子どもたちを見てきた先生方が、
「目に見える変化」を実感してくれたことが、
武雄市での官民一体教育が浸透していく原動力となりました。
では具体的にどういった部分に変化があったのでしょうか。

一番は、子どもたちの自主性や自己肯定感が増したという点です。

あるクラスでは、音読の苦手な子どもが多く、
以前は国語の授業で音読をさせると小さい声でつぶやくような感じでした。
しかし、花まるタイムで毎回やる音読で、先生方だけでなく
地域の皆さんが子どもたちを励まし褒めていく中で、
子どもたちは徐々に音読に自信をもつようになり、
通常の授業でもハキハキと大きな声を出すようになったのです。

なぜ今までは小さな声しか出せなかったのかを子どもたちに聞いてみたところ、
「自分は声を出すのが苦手だった」、「上手に読めていないと思っていた」と、
自己否定の想いが強かったことがわかりました。
それが日々の花まるタイムで解消されたのです。

 

 

また、体育の授業での子どもの変化を語ってくれた先生もいます。
それまではクラスメートが跳び箱の5段を跳ぶと、
「○○くんはあんなに跳べて凄い! それに比べてぼくは……どうせ3段しか跳べないからダメだ」
と否定的だった子が、「自分は今まで3段しか跳べなかったけど、4段跳べるようになった!」と、
他人との比較ではなく、自分の成長に目を向けられるようになったと言います。

そのきっかけとして考えられるのは、花まるタイムで毎回おこなっている「計算」です。
この計算は、「誰が一番速くできるか?」を競争するものではありません。
大事にしているのは、「前の自分に勝つこと」です。

そうした〝意識改革〞の結果が、他の教科でも見られたことに驚いたと言います。

それまでは、他人ができても「自分には関係ない」とか、
「自分は苦手だから仕方がない」という気持ちが強かったのに、
今では自己の向上に意識が向けられるようになった。

常に比べる対象や興味が自分に向くようになり、
自身の成長を意識する行動が主体になったからこそ、
勉強においても自然と苦手に立ち向かえるようになっていったのです。
こうして授業に対しても積極的になってきたと、
現場の先生から多くの報告をもらっています。

 

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『学校を開いたら、町が人が風向きが変わった!』
前原匡樹(武雄市協働コーディネーター&人と学校をつなぐ町おこし先生)
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