【新刊】学校を開いたら、町が人が風向きが変わった!③

【「コミュニティ・スクール」という考え方】

 

文科省は現在、「地域とともにある学校づくり」として、
「コミュニティ・スクール」を推進しています。

「コミュニティ・スクール」についてはのちほど詳しく話をしますが、
地域を巻き込んで子どもたちを見守ろうという動きのことであり、
全国的にも主流になってきています。

コミュニティ・スクールを「設置できる」という段階から、
「努力義務とする」というレベルにまでステップアップしてきているのです。

武雄市でも、土日の地域活動では地域の皆さんが子どもたちを遊ばせたり、
何かの行事のお世話をしてくれたり、さらには学校のゲスト講師を務めたりなど、
積極的に学校に入ってくれます。

昔のような地域ぐるみで子どもに関わることが、
改めて望まれるような時代になってきているのです。

そうした状況を踏まえて、武雄の学校ではこれらを引き続き大事にしていこう、
ということになりました。

そのひとつの〝決意〞として、
地域で決めるという手法を選んだと考えてもいいと思います。

地域で決めるということは、
「町の協議会として決める」ということでもありますから、

学校づくりがある種の「町づくり」の一環としてスポットを浴びることにもなるでしょう。

 

「地域とともにある学校づくり」をする、そのときに必要になるのが、

「学校に集まる子どもたちを、どんな子に育てたいか」という明確なビジョンです。

「これからの世の中はこんな時代になるのではないか。
そうなったときに、子どもたちに必要な力は何だろう?」

そんな問いから考えていく必要があると思います。
子どもたちをどんな人間に育てるのか、町にとってなぜそれが必要なのかを考える。
目標がきちんと定まれば、それをどのように実現していったらよいのか、
そのプロセスを議論して立案し、実践して検証し、改善していけばいい。

いずれにせよ町全体で「子どもたちを伸ばしていく方向性」を共有することが大切です。
それが共有できれば、地域と学校、住民と子どもたちの距離が縮まるきっかけもでき、
何の気兼ねもなく声をかけられるようになっていくでしょう。

人づくりから町づくりへ。そのために町の子をどう育てていくかを考える――。

「地域で決める」という手法には、そういったメッセージが込められています。

 

 

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『学校を開いたら、町が人が風向きが変わった!』

前原匡樹(武雄市協働コーディネーター&人と学校をつなぐ町おこし先生)

1,400円+税   2019/8/31 発売

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