新しいことが楽しい!~子ども時代⑦

【子ども時代から学ぶ⑦〜子どもを観て学べること〜】

「人は習慣の生き物である」と言われますし、「人は変化を嫌う」とも言われています。たしかに新しいことに挑戦するには勇気もいりますし、新しい環境に入ると気づかぬうちにストレスを抱えているということもあります。今回は、「新しいことを学ぶのは楽しい!」という点について、子ども時代を探りたいと思います。

こんにちは!エッセンシャル出版社の小林です。

【プロフィール】

大学卒業後、年中~小学校6年生までの子を対象とした塾、花まる学習会に入社。将来メシが食える大人になること、魅力的な人になるということを教育理念の事業で、授業や野外体験の引率などを行う。授業など子どもたちに関わる傍ら、広報部、講演会事業、ブロック責任者などあらゆる業務にも携わる。現在はエッセンシャル出版社で、本づくり、広報など、出版業に関わる全てに携わる。

エッセンシャル出版社: https://www.essential-p.com/

先日、来年、還暦を迎える方の行動力に脱帽したことがありました。その方を仮にKさんとします。Kさんは、子ども関係の仕事をしているのですが、コロナの影響で、今までとは全く違うやり方に仕事が変わるということに遭遇した方です。

コロナの影響で仕事の内容を変えざるを得ない。そのプレ教室をするというときに、Kさんは真っ先に手を挙げ担当になったそうです。オンラインを使った仕事ということで、新しい仕組みに慣れたり、操作をしたりと大変なはずなのに、なぜ手を挙げたのかと聞くと、「来年、還暦だから、そんなに覚えられなくなるから、できるなら早いうちにって思って」と言うのです。

この言葉を聴いて浮かんだのは、「これからの人生の中で、今日という日が一番若い」という言葉です。私も何かにチャレンジするときに、あと3年後、5年後にチャレンジするのと、今とどちらがいいのか?と考えることがあります。そうすると、3年後になったら「あの時はまだ若かったから、チャレンジしておけばよかった」と思うのではないか?と思うのです。

そうすると「今がチャレンジに適している時期なのではないか?」と思えてきて、いやいやのチャレンジではなく、前向きにチャレンジができるのです。

でも、還暦前になってもここまで新しいことに前向きにチャレンジできる人は、なかなか珍しいのではないでしょうか。

「人は変化を嫌う」、年齢を重ねるごとに「変化に対応しにくくなる」とも言われているのに、このやる気、チャレンジ精神はどこから来るのでしょう?

Kさんは子ども関係の仕事をされているので、日々、子どもたちが何かにチャレンジしている姿を見ています。子どもたちが、チャレンジして失敗して落ち込んで、また復活して頑張って…というのを、常に間近で見ていることも大きいのではないかと思います。

この方は、「何十年と子どもの成長に関わる仕事をしてきても、日々、子どもから学んでいる」と言っていました。子どもは本当に日々の成長の度合いが大きいのです。そんな姿を見ていることで、自分も挑戦したくなってくるのかもしれません。

また、「私は欲張りだから」とも言っていました。「もっと立派にできるようになりたい!わかりたい!」という気持ちがあるのだそうです。結局その姿勢が、関わる子どもたちに還元されるので、「もっと立派にできるようになりたい!わかりたい!」という気持ちこそが、「子どもに関わる人としての真剣さ」の表れでもあるのだと思います。

あとは常にチャレンジして、成長している子どもたちを見ていると、「楽しそう!私もそうやって楽しみたい!」とも思うのだとか。

その方は一方で「変わりたくない」「チャレンジしたくない」という方についても、「それはそれで、幸せなんだと思う」とも言っていました。

どういうことかというと、変わりたくないという気持ちは、つまり、「いまが、幸せだから」という人が多いからではないか、と。

たとえば、仕事も、お金も、人間関係も、家族関係も全てうまくいっている、特に何も困っていないという人にとっては、あえてチャレンジする必要性も感じないということもあるのでしょう。

寿命がない組織や会社においては、維持は退化の始まり。組織に関わっていく上では、この言葉を肝に銘じておくと、いいかもしれません。

そして、寿命がある人間は、ある一定の年齢から必ず退化していきます。Kさんは、「退化や下り坂を嫌がらないでそれも認めて楽しんだり笑い飛ばしている」とおっしゃっていました。これが、いつまでも楽しく年を重ねられる秘訣かもしれないですね。

 

【子ども時代から学ぶ・・・子どもを観て学べること】

子どもを観て学べることの一つは、「次はこれをやりなさい」「これをできるようになりなさい」と課題を与えられて動くのではなく、「次はこれに挑戦したい」「これが見てみたい」「これはどうなっているのか?」と自分の好奇心から次々とチャレンジしていくということの価値です。

この能動的な姿勢を持ち続けることが、いくつになっても、「挑戦したい」「新しいことを知りたい」と思い、楽しく変わり続けられる秘訣なのかもしれません。

㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

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