伝説のメンター・大久保寛司’s RADIO「あり方研究室」VOL.30「愛と知恵と推進力」

大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!

第30回のテーマは「愛と知恵と推進力」です。

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■VOL.30「愛と知恵と推進力」

GUESTは、久田亮平さん。前編です。

こちらからお聞きいただくことができます。↓

大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。

2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。

所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。

そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。

これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。

これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。

〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司

「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。

共に学んでいきましょう!

今回のGUESTは、NPO法人サンフェイス代表の久田亮平さんです。

久田さんは、「すべての子ども達に夢は必要だっっ!!」を理念に、障がいを持つ子どもさんや家族の支援、福祉の分野などで、本質的で多彩な活動をされています。

【久田亮平さんプロフィール】

「夢」と「可能性」をキーワードに障がい児とその家族の支援を行う。株式会社とNPO両方の法人格を持ち、株式枠ではヘルパーステーション/児童デイサービス/ケアホーム/cafeや音楽スタジオの運営などを行う。NPO法人として音楽教室やダンス教室、ブラジリアン柔術教室を始めさまざまな教室の実施、月に一度の障がい児者の余暇支援イベントの開催、障がいのある子どもたちとそのきょうだい児のフォローを考えた「きょうだいの会」、地域の小中学校向けに発達障がいの理解のための訪問活動を行っている。

■NPO法人サンフェイス

サンフェィス五つの志
サンフェイスhttp://www.sunface.or.jp/index2.php

久田さんと寛司さんとは、初対面。

「愛と知恵と推進力」で、社会を変えていくためのヒントに溢れた、お二人の対話を、是非、お聞きください。

VOL.30のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。

VOL.30「愛と知恵と推進力」

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大久保:今日のゲストは久田亮平さんです。障がいを持つ子どもさんや家族の支援、福祉の分野などで、多様な活動をされています。

久田:これまで、福祉作業所で作られているもの、特に障がいを持っている方の作るものって、どうしても安く使われてしまったりしていたんです。

僕らは、どちらかというと「技術」、彼らの「集中力」だったり、大きな企業にはできない「小ロット対応」ができたり、あとは「クイックな対応」ができたりというところを、逆に売りにしてブランディングすれば、もっと良い流れというかシステムができるんじゃないかなというので、たとえば、釣りのフィッシング・アパレルブランドを作ったりしています。

NEW CURRENT WORKS

大久保:釣りのブランドは、何年ぐらい前にスタートされたんですか?

久田:2006年からですね。

バスフィッシング業界自体が、外来魚問題みたいなのがあって、どうしても悪いイメージが強いじゃないですか?

実は、バスフィッシング業界って結構、環境問題にも取り組んではって、ゴミ拾いだったり、そういうことはすごいやってるんですけど、社会的な活動がなかなか手薄になっていたんです。

それで、僕自身、昔からバスフィッシングが好きで、そこに、こう「商機」を見たというか、お互いが得するというか。

大久保:まさに、「ウインウイン」ですね。

久田:といって、レベルの低いものを出すというイメージは全然なくて、丁寧な仕事をきっちり売りにして、ものづくりをするということをしています。

大久保:彼らに、きっちりしたものを作ってもらうための大事なポイントって何ですか?

久田:作業所の職員さんといろいろ話し合いながら、「こうやったほうが早くできるかもしれませんね」とか、あとはワークシェアというか、健常な人なら、全部1から10までやってしまうところを、2ずつに分けていくとかですね。

大久保:今のお話を伺っていると、細分化と、その細分化したピースピースに誰が一番ベストなのかを見極めていくことがすごく大事ってことですね。

久田:福祉作業所で難しいのが、いきなり福祉作業所というところに入って、突然「モノを売りなさい」になるんですよ。

そういうところに入ってくる人って、何かを売るっていうのは、あんまり好みじゃないんですよ。でも、やっぱり工賃問題というか、実際に障がい者の方がもらっている給料って、すごい安い給料で、そこを何とかしてあげたいっていうところがあったんです。

僕自身、障がいを持っている妹が2人いてるんです。

僕、5人きょうだいの長男で真ん中と一番下が障がいがあるんですよ。

真ん中が重度で、一番下が軽度なんですけど、この妹達が、昔から、僕の人生にいろいろ影響を与えているんです。

大久保:相当、与えられていますね。

久田:彼女達が作業所からもらってくる給料って、だいたい月に3千円から5千円ぐらいじゃないですか。それを変えられへんかな?みたいなところで、昔からいろいろ考えていたんですけど、まあ、最終的に行きついたのがここだったんです。元々、デザインと福祉作業所の技術をつなげるみたいなことが一時めちゃくちゃ流行ったことがあったんですよ。

大久保:あ、一時流行ったんだ!

久田:めっちゃ流行ったんですよ。

何年か前に、僕もそれにすごい携わっていて、いろいろなデザイナーと一緒に、ものづくりをいろいろやってみたんですね。

東京ギフト・ショーとかにも出店すると、様々な人が来られて、「わあ、かわいい!」って手に取るんですよ。

「実は、それ、福祉作業所で作られてるんです」って言ったら、「え、ホンマですか!?」って喰いつく人と、「あ、そうなんですね」って置く人がいるんです。

これがちょうど半々なんですよ。

大久保:なるほど、半々ですか。

久田:僕らは今まで、福祉作業所で作られているということが、「売り」になると思っていたのに、ちょうどそれが半々だっていうことは、「売り」にも「あかんことにもならない」というか、どっちでもないんですよ。
福祉作業所で作られていること自体は、別に企業にとっては、どっちでもなくなってるんだなと、なんとなく印象として持っていて……なので、福祉作業所で作られたデザイン性の高いものが売れるかどうかは別の話だっていうことに気づいたんですよ。

いくら良いもの、いくら魅力的なもの作ったとしても、それが売れるシステムがないと、彼らの物づくりを活かせないし、ダメだっていうことがわかって、例えば、この「NEW CURRENT WORKS」という福祉作業所の技術を使ったフィッシング・アパレルブランドに行きついたんです。

(✳︎B.S.C RAINBOW WORKS ・・・サンフェイスでは、他にもいろいろなPROJECTが展開されいます)


大久保:
今、いくつか大事なポイントがあったと思うんですけれども。

良いものだから放っておいても売れるってことではないんですね。実は、世の中、良いもので売れてないものって、山のようにあるはずなんです。

マーケティングっていう本質は僕はよくわかりませんけれども、やっぱり良いものを手に取ってもらえるような、ひとつの何かを構築するってことがすごく大事です。かつ、それを永続的にやることによって初めて、久田さんの目的にも合致するんだろうという風に思うんですよね。

ですから、そういう意味では、そこにどう知恵を出せるかどうか?

伝え方もあるし、もちろん売り方もあるし、紹介の仕方もあるし、いろいろあると思うんですよね。マーケティングって観点から見れば、マーケットセグメンテーションという、顧客層をものすごく絞っていること。絞ることによって、実は、価格をある程度維持できて、高いほうに持っていけるんです。押し並べてしまうと、おかしくなっちゃうんですね。

久田:まさにそうです。

そういうことが、僕も狙いにあって、前に、デザインと掛け合わせられる日本全国の福祉作業所を、結局、100ヶ所以上回ったんですよ。

大久保:そんなに回られた?

久田:はい。その中で、ターゲットの絞り込みがめちゃくちゃ不明瞭だなってことに気づいたんですよ。

例えば、いろいろなものづくりをしている福祉作業所で、「これ、誰向きですか?」って訊いたら、「女性向けです」って言うんですよ(笑)。

確かにピンク色やけど……。ざっくりすぎて(笑)。

先程仰ったマーケティングとかをちゃんとやっている人たちって、そのあたりのターゲットの絞り込みがすごく明確だと思うんですよ。

大久保:ものすごく大事なんです。

久田:福祉作業所では、それがすごいフワフワしていて。

僕は、自分が釣りが好きやし、ただ、釣りのアパレルって、デザイン性の低いものが多かったんですよ。だから、僕がほしいものというのが、ここにすごいフィットするんじゃないかなと思って、そこに何か商機を見出したということもあります。

(つづく)

久田亮平さんとの対話は、中編に続きます。

■NEW CURRENT WORKSのEC STORE


✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。

■「あり方研究室」VOL.30音声配信

大久保寛司(おおくぼかんじ)

「人と経営研究所」所長

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日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。

特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。

著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。

大久保寛司『あり方で生きる

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■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。

「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。

■「あり方で生きる」音声ナビゲーション

✴︎

VOL.30のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。

7「知恵と愛と推進力」

7 知恵と愛と推進力

これまでの「あり方研究室」はこちらから、どうぞ!↓

大久保寛司の「あり方研究室」

㈱エッセンシャル出版は、「本質」を共に探求し、共に「創造」していく出版社です。本を真剣につくり続けて20年以上になります。読み捨てられるような本ではなく、なんとなく持ち続けて、何かあった時にふと思い出して、再度、手に取りたくなるような本を作っていきたいと思っています。

(株)エッセンシャル出版社
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