【シンロ講座 第4回】「意味」を読み取ることが重要なのではない。 「意図」を読み解くことが重要なのだ。

presented by 【エッセンシャル出版社・価値創造部】

エッセンシャル出版社の公式部活「価値創造部」。

自分を、人生を、世界を、学び遊びながら探求し、「次代の物差し」という価値を創造していくプロジェクト集団です。

講師:ISOO(イッソー)世界中を旅しながら、「コトバの神秘」を探求している、編集プロデューサー。上智大学外国語学部出身。エッセンシャル出版社価値創造部員。

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問題の「意味」を読み取ることが重要なのではない。出題の「意図」を読み解くことが重要なのだ。

テーマを持って情報を探していくこと・・・

前回お話したように、テーマとは本来何でも良いのだが、試験の場合、実はテーマはハッキリしている。

【基本進路】・・・課題の文章や設問の「意味」を読み取り、内容を理解していく。

【新路】・・・出題者の「意図」を読み解き、内容を推理していく。

本文と問いを読み、内容を理解していくことが、正解を導き出すための基本に思えるかもしれない。しかし、受験である以上、設問には、いろいろな迷彩やトリックが仕掛けられている。文章の「意味」を読み取ろうとしていくだけでは、まんまとそのトリックに引っ掛かってしまうかもしれない。それよりも、設問に隠されている「意図」を読み解き、内容を推理するというスタンスの方が、正解には近づきやすい。つまり、試験では、「出題者の意図」を探すことが最大のテーマなのである。

試験問題の出題者の意図と、推理小説作家の意図とは結構似ていると、僕は思う。

例えば、推理小説(ミステリー)は、犯人や動機が誰でもすぐに簡単にわかってしまうのではあまり意味がない。全く動機の無いように見える人が、実は、犯人に恨みを持っていたことが後でわかったり、前半には明かされなかった過去の事件が、後半の残り数十ページで、どんでん返しを引き起こす秘密として公開されたり・・・推理小説作家は、全ての情報を最初から明らかにしているわけではない。犯人らしい人が実は犯人ではなかったり、確実に正しいと思えるようなことが実は間違っていたりと、読者を惑わせたり、迷わせたりするために、あえていろいろな伏線や仕掛けを考えている。だから、読者は、作家の意図を推理していかなければ、トリックや謎を見破ることは出来ない。

娯楽として読むのであれば、その意図にあえて乗っかり、予想を裏切られる楽しさを感じるのも、ミステリーの醍醐味ではあるだろう。ただ、受験である限り、最初に出題者という作家の意図を推理する必要があるし、推理するという感覚であれば、出題者の仕掛けてくる「作戦」や「トリック」を発見するという、知恵比べのような意識で試験に臨むことが出来るようになる。

シンロ

意味 < 意図

全ての問題には、「意味」と「意図」がある。

受験においては、意味を理解するよりも、意図を推理する方が大切である。

受験問題の場合、課題に使われている文章の作者とは、登場人物の一人のようなものであって、本当の作家とは、出題者のことである。だから、課題で扱われている登場人物や作者の意図を理解しようとしても、正解には必ずしも辿り着けない。

「自分の作品を受験問題に使われた作者本人が、受験問題に挑んでも、採点では良い点数を得られなかった」・・・そんなコメディのような話は、実際、良く聞く。それは、ある意味、当然なのである。なぜなら、作者の意図と、出題者の意図は違うものだから。受験において、優先すべきは、出題者の考えていること。受験に関する限り、出題者の意図を読み解いていかなければ、正解を導くことは難しい。一体、出題者が何を答えさせたいのか、何を求めているのか。その意図を見つけるためのヒントは、「設問」に全て表れている。

ミステリーを沢山読んでいると、「最初に出てきた発見者が怪しい」とか「一番アリバイの完全な人ほど実は犯人だ」とか、段々、勘が磨かれてくる。謎解きゲームや検索競争をやっているような感覚で受験問題に接していると、受験でも、この勘を手にすることが出来るようになっていく。

例えば、あなたが、インターネットを使って、渋谷で美味しいラーメン屋を検索しようとする。「美味しいラーメン、渋谷」よりも、「渋谷、ラーメン屋、美味しい」という順序の検索ワードの方が目的に辿り着きやすいなど、いつもインターネットを使って工夫していれば、効率よく検索するスキルが自然に身についていく。

これは経験知と呼ばれるもので、地名が重要なのか、ラーメンが重要なのか、美味しいが最重要なのか、インターネット検索に慣れていくと、段々、何がポイントなのかというパターンが見えてくるものだ。受験でも、設問からポイントを探して、キーワードを選び出してから、課題を検索していくような感覚で参照していけば、段々、出題者の「作戦」や「トリック」のパターンが見つけやすくなっていく。

結論的に言えば、ミステリーを読むときのような感覚で、受験問題にも接する方が上手く行くのではないかということだ。普通、ミステリーを読み場合、「犯人は誰だ?」「動機は何だ?」という、ある種の問題意識を持って、推理しながら、読み進めていくだろう。「犯人探しなのか?」「動機を見つけることなのか?」「アリバイを崩すことなのか?」、はたまた「隠された古文書を探すことなのか?」・・・受験の場合、その問題意識を見つけるためのポイントが、後の設問に全て隠されている。

【今回のヒント】意図を探すことに敏感になろう。

【シンロ講座 第3回】最初に「課題」を読むことは、時間の無駄になる。 最初に「設問」を読むことで、時間の節約になる。

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