• アトピーと言われた
• アトピーで悩んでいる
• アトピーのことをちゃんと知りたい
• 病院に通院しているのに良くならない
• 先生の言う通りにしているのに良くならない
• 良くならないのにいつも同じ診察と薬ばかり
• 先生の説明が良くわからなかった
• 何を信用していいのかわからない
• もう不安で不安で仕方がない

 

今まで、どんなアトピー本が出版されても、どんなアトピーの名医と言われる人が現れても、日本皮膚科学会が多くのガイドラインを策定しても、私の前に現れる〝難治〞のアトピー患者さんは一向に減りませんでした。少なくとも今までのモノでは絶対にダメだということを踏まえて、「患者さんのために本当に必要なことは何なのか？」ということを真剣に考え執筆しました。

①アレルギーに関するあらゆる内容を盛り込むこと。つまり、インターネットなどで氾濫する、多すぎる情報に翻弄されないために、正しい知識を吸収して頂いて不安を一掃する。

②理解に苦しむような難しい内容をすごくイメージしやすい言葉で伝えること。患者さんがスムーズに理解できるレベルの説明というのは、小学生の子どもが読んでもわかるレベルの説明だと考えています。そこまでがんばりました。

③患者さんがアトピーときちんと向き合えるように、精神的なサポートをすること。知識や技術の吸収だけに留まらず、一番大切な「心」について随所に盛り込みました。

きっとお役に立てるはずです。乳幼児のお子さんのアトピーでお悩みのお父さん・お母さん、成人アトピーの方、そして、小学生以上であれば是非親子でお読みください。子どもに自覚が生まれると経過が驚くほど違ってきます。

また、「アレルギー全般について学びたい」という意欲のある医療関係者の方々や学生さんにも是非ご一読をお勧めいたします。医療人にとって、「アトピー・アレルギー」は避けては通れない分野ですが、いざ説明を求められと、的確に、しかもわかりやすく解答出来る方がほとんどいない「泣き所」でもあります。本書に触れることで、今まで医学書を読んでもしっくりこなかった難解な話がスーッと理解できると思いますし、なかなか本には載っていない臨床で役立ついろいろな豆知識を得ることもできます。自分の身内、患者さんや知り合いから相談を受けた場合などにも迷うことなく正しい知識・情報、向き合い方などを、自信をもって伝えることができるようになりますので、お役立て下さい。

＊内容紹介＊

◎アトピー（その正体、重症度の見分け方、遺伝子）

◎アレルギー（反応）、アレルゲン（除去）

◎皮膚の構造、バリア機能

◎ドライスキン、敏感肌

◎苔癬化、結節性痒疹

◎アレルギー検査・読み方

◎好酸球、TARC、IgE、RAST、LDH

◎Itchy －scratch cycle（イッチ・スクラッチ・サイクル）

◎抗体、免疫、耐性（トレランス）

◎ストレス

◎口腔アレルギー症候群

◎花粉・食物アレルギー症候群

◎ラテックス・フルーツ症候群

◎ステロイド（種類、強さ、体の部位別吸収率）

◎抗生剤入りステロイド

◎非ステロイド

◎保湿剤、亜鉛華単軟膏、消毒

◎軟膏・クリーム・ローション

◎外用薬の混合

◎免疫抑制剤、トラフ値、C1値

◎正しい外用・処置の方法

◎薬の使い分け、外用剤を使いこなすポイント

◎皮膚が茶色くなる（色素沈着をおこす）理由・治し方

◎抗ヒスタミン・アレルギー薬、脳内H1受容体占拠率

◎ロイコトリエン拮抗薬

◎Th2サイトカイン阻害薬

◎メディエーター遊離抑制薬

◎ジェネリック医薬品

◎スキンケア、汗のケア

◎石けん、シャンプー、頭・体の洗い方、入浴剤

◎海水浴、プール、塩素

◎紫外線、U V A、UVB、日焼け止め、SPF、PA、紫外線療法

◎細菌感染（とびひ）、黄色ブトウ球菌、MRSA

◎ウイルス感染（水いぼ、カポジ水痘様発疹症）、ポックスウイルス、ヘルペスウイルス

◎名医、良い先生、教育入院

◎民間療法、アトピービジネス、暗示療法、脱ステロイド、ステロイド拒否

◎保険診療、医学、E B M （evidence based　medicine）、医療

◎マネジメント、自己管理、イジメ