☆編集雑記 【アトピー治療の悲しい現実と希望】

岸本和裕先生のアトピー本2冊は、どちらも売行良好です。

今年発行した『アトピー実戦テキスト』は、小児科や内科の先生方にも好評で、実際の治療におおいに役立っているようです。また、読者の方が実際に岸本先生に診ていただきたいと病院を訪れる件数もずいぶん増えましたと、先生からはお聞きしています。

 

しかし、現状はそんな嬉しいお話ばかりではないようです。

岸本先生のスタッフの方が、とある内科の先生からお聞きしたお話です。

 

皮膚科に3ヵ月間通院治療をしたものの全然よくならなかったため、その内科の先生のところにアトピー患者さんがやってきました。

その先生は『アトピー実戦テキスト』を参考に治療をしました。すると、なんとたったの1週間で治ってしまったのだそうです。先生も患者さんもとても喜んで、それで岸本先生のところに連絡をくださったのでした。

 

そのときに出た話のなかで、その内科の先生が、それまでに患者さんが通院していた皮膚科医から文句を言われたというのです。「うちで3ヵ月治療しても治らなかったのに、1週間であっという間に治すとはどういうことだ!」と。その皮膚科医は、きっと患者を取られたとでも思ったのでしょう。

 

「この本の趣旨は、“アトピーが治るのであれば、誰が治療してもいい”ということなので、ほかの皮膚科医からこういう対応をされるだろうということは想定内です」と岸本先生はおっしゃいます。

 

「でも、私に面と向かって何か言ってくる皮膚科医なんて誰もいないんですよ」

 

この現実……何ともやり切れない思いにさらされます。岸本先生は、皮膚科医療の崩壊は皮膚科医そのものが原因だとおっしゃいます。

 

「もし実際に文句を言ってくる人がいたらどうされるのですか?」

「崩壊した皮膚科医療を一緒に建て直しましょう! と言うつもりです」

 

素晴らしいです。先生、早くアトピー治療のトップに立ってください!

 

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こんなやりとりをさせていただいたあとで、また先生からご連絡をいただきました。

 

「3年前から全身に皮疹があり、関東のある総合病院で2年治療しても治らず、さらに大学付属の医療センターで1年治療しているのにまったく改善されないため、うちに紹介されてきた患者さんをさっき診察しました。前医の検査は採血だけで、診断は的外れ。ステロイドを飲ませたり、紫外線療法をしたり……結局は診断を確定するための検査不足でした」

 

「こんな例は、ほんの氷山の一角です。でもね、アトピー患者さんは本を読んで続々と来院されるようになりましたし、皆さん本当に涙ぐましい努力をされている方ばかりです。患者さんがよくなりたいと諦めないでいる限り、希望はあると思います。そのためにも、皮膚科医療そのものを変えないと出口がありませんね」

 

医師は患者の手助けをするだけで、病気を治すのは患者本人です。

そのためのアトピーの本です。この本を読んで、ぜひ岸本先生の思いに触れてみてください。

 

 

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