発達障害の女の子のお母さんが、早めに知っておきたい「47のルール」

 

発達障害の女の子が、思春期を迎える前に知っておきたい「47のルール」って?

概要
思春期にある「発達障害の女の子」とその保護者を100組以上
サポートしてきた著者が、
彼女たちが幸せにそして安全に生きていくために必要なこと
―保護者や支援者が気をつけるべき点や、知識として理解しておくべき情報などを
「47のルール」としてわかりやすくまとめたのが本書です。

一般的に発達障害は、「男の子が8割、女の子が2割」といわれています。女の子の場合は、おしゃべりが止まらずに仲間内で浮いていたり、逆におとなしすぎて目立たないなど、男の子の場合とちがって周囲を困らせるというよりは、本人が困ってしまうことが多く、また周囲がそれに気づかないケースも多く見受けられます。

発達障害とわからないまま地域の学校などに所属していると、思春期以降に「性」に対する誤学習の影響などから、望まない妊娠や性の搾取といった危険な状況に置かれる事例が少なくありません。実際、性産業には発達障害の女性が多いということが、最近のニュースやネット情報などから一般に知られるようになってきました。

こうした状況は、性に関する正しい情報や、必要な生活習慣をきちんと身につけることで回避することができます。しかし、保護者はどうしてもわが子の学校の成績などに目を奪われがちで、充分なケアができていないというのが現状です。

豊富な経験や、専門家からのアドバイスをもとに、著者が作りあげてきた「発達障害の女の子たちが幸せに生きていくためのノウハウ」がここにあります。ぜひご活用ください。

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◎お詫びと訂正◎

著者と対談をしてくださった小松則登先生のプロフィールに誤りがありました。謹んで訂正いたします。(233ページ掲載)

誤)名古屋大学大学院医学系研究科博士課程修了。愛知県心身障害者コロニー中央病院、総合診療部ハビリテーション室総括

正)名古屋大学大学院医学系研究科修士課程修了。愛知県心身障害者コロニー中央病院、総合診療部リハビリテーション室

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「発達障害の女の子支援の現場から」noteマガジン



 

◎ 主な内容

第1章■診断は支援のための第一歩──医療機関・専門家との付き合い方

発達障害にとっての診断とは
子どもの「感覚」を把握することが大切
医療機関を上手に活用するには
問題は多面的に捉えるようにする
子どもと一緒に相談に行ったときに気をつけること
「ちょっとゆっくりなお子さんです」の本当の意味
IQはすべてをあらわす数値ではありません
専門家、誰に何を聞いたらいいの?
「受け入れて」の意味…

第2章■親の行動もわが子の未来を左右する──親としての心構

問題行動は「しつけ」が原因?
うちの子の本当の姿はどれ?
褒めるのも叱るのもどちらも大事
怒りの感情をどうやって理解させるか
◉コラム 「様子を見ましょう」や「大丈夫」の真意
子どもがネットを利用するときの注意点
誰もが手探り、不安になるのは当然のこと
覚悟するのは「死」ではなく「生きること」

第3章■社会から愛されるために必要なこと──日常生活での支援と療育

問題行動の芽は早いうちに摘む
〇〇療法にご用心!
わが子がパニックを起こしたら
親のいうことを聞かない子ども、子どもに向き合えない親
マイナス発言をする子への対応
◉コラム TPOを教える
「障害」という言葉について
発達障害の子の「自己肯定感」について
人間の成長には「不自由さ」も必要…

第4章■選択肢が多いほどよい学校選び──健やかな生活を送るために

学校はどうやって決めたらよいか
◉コラム 女の子は学ぶことが多い
子どもの成績に振りまわされないで
友だちは絶対に必要ですか?
友だちではなく仲間を作ろう
うちの子に一番合う教材は何?

第5章■女の子に必要な「学び」──思春期と性教育

性教育のスタート前に教えておきたいこと
基本的な生活習慣を整えることから始める
ルールは何のためにあるのか
◉コラム スモールステップ
身だしなみや食事のマナー
◉コラム 身だしなみが苦手なのはなぜ?
身体への意識を高めるための工夫
思春期からでは身につきにくい性教育
健やかな社会生活を送るために
性交渉の「同意」は発達障害の女性にとっては不公平
男の子と女の子の違い
交際・結婚・出産――わが子へのアドバイス
◉コラム 友だちよりもサポーター
早めに見つけたい、信頼できる産婦人科

第6章■療育支援Q&A──知ることで深まるわが子への理解と支援

[相談]何度注意してもやめてくれません
[相談]スモールステップの方法を知りたい
[相談]プライドが高くて注意するとパニックになります
◉コラム 自己中心性
[相談]親のいうことを聞きません
◉コラム 学校を休むときのルール
[相談]新しい場所や新しいことが苦手です
[相談]なんでもすぐ触りに行きます
[相談]マイナス行動が身につきやすいのはなぜ
◉コラム ふざけてばかりいる子

■対談vs.小松則登先生「スペクトラムに生きる時代の子どもたちとともに」

紹介されました!

▢北海道学校図書館協会 「ブックリスト 特別支援編



▢中日新聞「発達障害への理解 本で深めて」記事内(21.12.2)

著者のご紹介

 
 

藤原 美保

健康運動指導士、介護福祉士。株式会社スプレンドーレ代表。エアロビクス、ピラティス、ヨガインストラクター等フィットネスのインストラクターとしてスポーツクラブ、スポーツセンターでクラスを担当。発達障害のお子さんの運動指導の担当をきっかけに、彼らの身体使いの不器用さを目のあたりにし、何か手助けができないかと、感覚統合やコーディネーショントレーニングを学ぶ。その後、親の会から姿勢矯正指導を依頼され、定期的にクラスを開催。周囲の助けを受け、放課後等デイサービス施設「ルーチェ」を愛知県名古屋市に立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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